うなぎ はし本

2018.02.07  渡邉達朗

うなぎ はし本

江戸川橋駅より徒歩3分、石切橋のたもとにあるうなぎ屋「はし本」。天保六年(1835年)に創業して以来、同じ場所、同じ味わいを守り続けている鰻の名店です。長年注ぎ足されてきた秘伝のタレは甘すぎず辛すぎず、創業当時から変わらぬ原料・製法で作られており、昭和の風情が残る木造家屋で180年前と同じうなぎを楽しむことができます。

武家社会であった関東は切腹を彷彿させる腹開きを嫌い、うなぎは背開きにします。また、一度蒸してから焼くのも特徴。「はし本」ではうなぎの質によって蒸し時間を変えており、そうすることで中は柔らかくふっくらと仕上がり、外は少しパリッとした食感が楽しめます。

割きや串打ち、備長炭による焼きの技術は当然ですが、この店が最もこだわる部分のひとつが厳選したうなぎにあります。現在の店主である六代目は「はし本」で修行する傍ら、朝早くに鰻問屋へ通い、目利き修行していました。そのため、皮の艶はもちろん、触った感触や弾力で品質を見分けることができるのだそうです。

今日は「鰻重(上)」(3,300円)と「肝吸い」(300円)を注文。うなぎは焼き上がりを待つ時間もまた楽しいものですね。長年注ぎ足されてきたタレに合わせ込む「鰻重」は老舗の矜持が光る逸品。大きめのサイズのうなぎを使いながらも身はふっくらと柔らかく、炭火の香ばしい香りと秘伝のタレを堪能しました。「肝吸い」も上品な味で美味しかったです。

店名:うなぎ はし本
ジャンル:うなぎ
TEL:03-3811-4850
住所:東京都文京区水道2-5-7
営業時間:11:30~14:00、16:30~20:00(最後の御注文は19:30)
定休日:木曜日
席数:20席
オープン日:1835年6月26日

はし本うなぎ / 江戸川橋駅神楽坂駅茗荷谷駅
昼総合点★★★★★ 5.0

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