神楽坂 石かわ

2013.11.27  渡邉達朗

神楽坂 石かわ

長らく更新が滞ってしまっていた本サイト。ここ数か月間は仕事が立て込んでおりまして、新規開拓する余裕のない日々が続いておりました。記事を楽しみにしていただいている方には申し訳なく思っております。

ようやく幾つかの仕事に区切りを付けることができましたので、ずっと頑張ってくれた弊社のスタッフを慰労すべく、老舗や名店が点在する神楽坂でも極めて評判のよい割烹料理店である「神楽坂 石かわ」にお邪魔することにいたしました。

毘沙門天の左手路地をしばらく進みますと、黒塀に囲まれた雰囲気のある外観が出迎えてくれます。アプローチも高級感が漂い、さすが三ツ星常連という風格です。今回は6名で予約したので一番奥にある個室に通されたのですが、それ以外にも小さな個室やカウンター席がありました。

スタッフがこれ以上増えると入りきれなくなっちゃうね、なんて話をしているとお料理が運ばれてきます。最初の二品は「ずわい蟹と菊のお浸し」と「スッポンの揚げ餅」。どちらも当たり前のように美味しくて嬉しくなってしまいます。器や盛り付けも素晴らしくて、食べる前に暫し眺めるのが習慣になってしまいました。

このあたりで日本酒を飲みたくなり、メニューを拝見。新潟の鄙願、石川の手取川、静岡の初亀などをいただいたのですが、どれもスッキリとした味で飲みやすく、料理との相性も抜群。足の付いた徳利や江戸切子のグラスも素敵で、つい並べて写真を撮ってしまいました。

お料理の方は「鮑や蕪のお椀」「鯛のお造り」「河豚」と次々に運ばれてきたのですが、中でも鯛が絶品で、プリプリの食感と旨味に全員が感動しました。そうそう、お椀の出汁もほのかに甘味があって素晴らしかったですよ。

「のどくろと舞茸の焼物」「甘鯛と鱈の白子」「牛と生雲丹の小鍋」と美味しい料理が続くのですが、どれも純然たる和食でありながら創意工夫が感じられ、特に牛と雲丹という組み合わせの意外さと、食べた時の驚きは言葉にできません。

締めは釜炊き御飯。つやつやと輝いていて、何もつけなくても食べられるくらいなのですが、焼き鯛の胡麻和えを載せ出汁をかけるとたまらない美味しさです。最後に出てきた、焦がし砂糖のアイスに柿というスイーツも女性陣に好評で、大満足の一夜となりました。

帰る時は石川さんご自身が見送ってくださるなど、逆に恐縮してしまうほどサービスが行き届いています。系列の「虎白」も本当に素晴らしいお店でしたが、「石かわ」では和食の王道を心地よく味わうことができました。なかなか予約が取りづらいようですが、大事な人と一緒に訪れていただければ、きっと素敵な思い出になると思います。

店名:神楽坂 石かわ
ジャンル:懐石・会席料理、割烹・小料理
TEL:03-5225-0173
住所:東京都新宿区神楽坂5-37 高村ビル1F
営業時間:午後5時30分~深夜0時まで(閉店)
定休日:日曜・祝日
席数:
 カウンター 7席
 個室 3~4名様 3室、6名様まで 1室

神楽坂 石かわ懐石・会席料理 / 牛込神楽坂駅飯田橋駅神楽坂駅
夜総合点★★★★★ 5.0

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