牛込神楽坂駅から5分ほど歩いたところにある「巽蕎麦 志ま平(しまへい)」。最近メディアへの露出が増えたようで、前から一度訪れてみたいと思っていたのですが、本日お昼をいただくことができました。お店のある場所は「生粉手打ち 芳とも庵」のすぐ近く。このあたりは蕎麦屋が集まっていますね。
通りを歩いていると見過ごしそうになる位置に玄関があるのですが、重厚な木の扉を開けて中に入ると、古民家風の味わい深い空間が広がっています。入って左側に大きなカウンターがあり、その向こうに店主の姿がありました。坊主頭に半纏を羽織られており、第一印象はちょっと怖い感じがしましたが、常連さんと笑顔を交えながら楽しそうに話されている様子を拝見して、職人気質ないい親父さんなのだということが分かりました。
メニューを拝見すると、「深山(みやま)」という珍しいものがあります。店主に聴くと、少し太めの田舎蕎麦なのだとか。どんなものか味わってみたくなったので、せいろと深山の「二色せいろ」(1,100円)を注文しました。この際ちょっと気になったのは、このお店は店主が一人でやっておられること。お客さんが多い昼時はずっと忙しそうにしておられるようで、なかなか声をかけることができませんでした。常連さんのように気軽に声をかけて会話を楽しむには、何度も足を運ぶ必要がありそうですね。
しばらく待って、待望の蕎麦が登場。箸置きがやたら可愛いのは置いておいて、せいろと深山どちらも茹で加減がちょうど良い感じです。深山の方が強い香りを楽しめるのですが、個人的には細打ちの方が気に入りました。つゆもダシが良く効いていてとても美味しかったですよ。最後に猪口をカウンターの上に置くと、釜から蕎麦湯を注いでくれるのも粋な感じがしますね。江戸情緒を味わいたい方にはぴったりのお店ではないかと思いました。
店名:巽蕎麦 志ま平(しまへい)
ジャンル:そば、懐石・会席料理
TEL:03-5261-8381
住所:東京都新宿区納戸町33
営業時間:12:00~14:00、18:00ぐらい~蕎麦売り切れまで
定休日:日曜日