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2018
神楽坂の路地裏に佇むマンヂウカフェ「ムギマル2」は、おまんじゅうを楽しめる古民家カフェ。ジブリ作品に出てきそうな建物は、外壁一面が蔦で覆われており緑色。普通に歩いていたら見過ごしてしまうくらい入口が分かりにくいのですが、一度中に入ると異世界が広がっています。
「ギギギ……」という音をたてつつ、小さな扉を開け暗い店内へ。左手側にキッチンスペース、右手側には山小屋風の椅子席が並んでいますが、お店の方がいません。「ごめんくださ~い」とお呼びしたところ、二階で模様替えをしておられたようで手伝いに呼ばれました。こんなやりとりも、なんだか田舎のおばあちゃんの家に来たみたいで楽しいですよね。
靴を脱ぎ、細く急な階段を上った2階はノスタルジックな喫茶スペースになっています。窓の外からは蔦や観葉植物が入り込んでおり、掘りごたつや壁に描かれた富士山からは昭和の風情が感じられました。掘りごたつでまったりしながら、看板ネコが美味しそうにご飯を食べているのを眺めるのも楽しいものです。
店名にもある「マンヂウ」とはおまんじゅうのこと。店主の実家が和菓子屋を営んでおり、幼い頃から祖母や両親がおまんじゅうを手作りする姿を見ていたのだとか。「ムギマル2」には他のお店ではなかなか見かけない一風変わったマンヂウがたくさんあります。
プレーンとヨモギ、紅茶の3種類の生地に、定番から変わりダネまで12種類のマンヂウがどれでも180円。小豆餡だけでなくチーズ入りもあるので、甘いものが苦手な人も大丈夫。ドリンクはコーヒー、紅茶、煎茶、草茶、ハーブティー、抹茶、チャイ、カフェオレなど種類が多く550円から。ビールやワインなどアルコールも用意されていました。
特製アヅキ入りソフトクリーム・グリーンティー・マンヂウがセットになった「冷たい美味しいセット」(930円)が気になったのですが、アイスクリームが品切れしており残念ながら頼めず。「白地にチーズつぶあん」「よもぎ地にウグイスあん」というマンヂウ2個とホットコーヒーを注文しました。
こちらのマンヂウは注文をしてから蒸しはじめるため、フカフカのもちもち。家庭的で素朴な感じのするおまんじゅうで、結構食べごたえがあります。甘さひかえめのつぶ餡がたっぷり乗った「白地にチーズつぶあん」は、チーズと相性抜群。草餅を思い出させる「よもぎ地にウグイスあん」も絶品で、ほどよい苦みのあるコーヒーと一緒にいただくと更に美味しく感じました。
ところで「ムギマル2」という店名をみると、ほかの番号の支店があるのか気になりますよね。ショップカードを拝見したところ、水道橋にあるギャラリーカフェが「ヌイサンス ギャラリー/ムギマル3」、京大の脇にあるオーガニックカフェが「ムギマル4 京都」なのだそうです。機会があれば、ほかのムギマルも訪れてみたいと思いました。
店名:マンヂウカフェ ムギマル2
ジャンル:カフェ、和菓子、甘味処
TEL:03-5228-6393
住所:東京都新宿区神楽坂5-20
営業時間:12:00~21:00
定休日:水曜日
席数:18席
文・写真:渡邉達朗
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